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『ミャンマー(ヤンゴン)情報』2026年3月報 | ミャンマーチーク販売株式会社

『ミャンマー(ヤンゴン)情報』2026年3月報

2026.3.11 未分類

2026年3月11日

お得意様 各位

『ミャンマー(ヤンゴン)情報』2026年3月報


《2021年1月に勃発した軍事クーデター以降、ミャンマー情勢をお気にかけられている方々
からミャンマーの現状のお問合せを頂いております。ヤンゴン在住の契約社員からのレポートを
基に2ヵ月毎に現況報告をさせて頂いています。お時間がお有りでしたら、お読み下さいませ。》


ミャンマーチーク販売株式会社
代表取締役 臼井 成美


 早春の候、皆様におかれましては、ますますご清栄の事とお慶び申し上げます。
米国とイランの軍事衝突を受け、世界の経済市場に深刻な動揺が広がっています。
資源エネルギー庁が発表した、3月2日時点の店頭価格(全国平均)は前週に比べ1円40銭高い1リッター158.5円であり、3週連続で上昇し、3ヵ月ぶりの高値になっています。
石油情報センターの担当者は『紛争情勢が落ち着かない場合はガソリン価格は1リッター200円を突破する可能性が多い』と申しています。この『ミャンマー情報』が皆様のお目に留まる頃には200円/リッターを超えているやも知れません。
 エネルギー資源が高くなると日本経済が弱まると判断され円安に振れます。輸入業務が主務の弊社は輸入原価が高くなりますので、何とか、円高になるよう、切望していますが!形勢は不利ですね。
この円安に振れる見込みの折ですが、新規に売買契約『MTH-55』を締結しました。
 ご注文材は大型船舶の改修部材です。部材は厚み35mm・幅100~160mm・長さ2.5~5.2m材のOPC(継ぎ無し一枚材)・S4S材(角材)が主体です。ご注文の容積は5㎥(立方メーター)です。
#240の研磨仕上げを行い、無塗装材を納入します。
 その他は都内の高級マンションの改修工事用のフローリング材です。T15×W120×L1,820mm・OPC(継無し一枚材)約220㎡です。この材は『植物性自然オイル塗装仕上げ』を行い、納入します。納入予定は7月中旬です。
2ヵ月後の5月末には契約残金を全額支払わなくてはなりませんので、円高に振れるよう願っています。


現地契約社員. kyi phyu Hlaing さんが、先日、参詣した『シュエダゴンパゴダ』の写真を送ってくれました。スモックの少ない澄んだ夕暮れだったとの事です。
サンセット時のパゴダとライトアップされた夜のパゴダをご覧下さい。


*ミャンマーを代表するパゴダ、高さ99m・周囲433m、使われている金箔8,688枚、塔の最頂部には76カラットのダイヤとその他のダイヤ5,451個とミャンマー特産のルビー1,383個で飾られています。


以下、ミヤンマー(ヤンゴン)情報です。

【総選挙の結果】

 2021年クーデターで全権を掌握した国家行政評議会(SAC)は、国家緊急事態宣言解除後、2025年12月28日に102郡区、2026年1月11日に100郡区で、1月25日に残りの郡区で総選挙が実施されました。ただ、有権者名簿に多くの不備があり公正な選挙とは思えないとの声も有りました。
 全国規模で候補者を擁立出来た政党は、連邦団結発展党(USDP)や国民統一党(NUP)等現軍政権に近い政党等6党でした。スーチー女史が率いる、国民民主勢力(NDF)国民政治民主党(DNP)等の現政権の批判勢力の多くは参加せず、選挙ボイコットをしました。
 第一回目の投票は2025年12月28日に102郡区で、第二回目は2026年1月11日に100郡区第三回目は2026年1月28日に63郡区で実施され、連邦選挙管理委員会が発表した投票率は52.13%でした。
 結果はUSDPが人民代表院・民族代表院共に過半数の議席を獲得し、勝利を収めました。
現軍政府の思惑通りの結果になりましたが、世界各国がどのような評価をするでしょうか?
 ASEAN会議の議長国であるフリッピンのマリア・テレサ・ラザロ外相は『ASEANはミャンマーの総選挙結果はを承認していない!』と明言しています。
 又、ラザロ外相は3月6日にニューヨークの国連本部で開催された安全保障理事会で深刻化するミャンマーの人道危機に対し、国際社会による緊急かつ多角的な支援が必要だ!と訴えました。


【米国とイランの紛争の影響】

 両国の軍事衝突を受け、ミャンマー国内市場にも深刻な動揺が広がっています。
ヤンゴンやマンダレーの主要都市では、燃料不足を懸念した市民による『駆け込み給油』の列が急増し、給油量を制限する店舗や営業時間を短縮する動きが出ています。
 ベンガル湾に面したラカイン州の新興州都シュットウェでは、ガソリン価格が40,000チャット/リッター(≒1,600円/リッター)迄、急騰しています。
 3月3日にはレギュラーガソリンは18,000チャット(≒720円)でしたが、4日の朝には4万チャットに跳ね上がったとの事です。
 金の国内価格も(闇相場)1ティカル(約16.6g)当り1,130万ks(チャット)=約45万円と過去最高価格になってなっています。
 ミャンマーは製油能力に乏しく、ガソリンやディーゼル燃料のほぼ全量を輸入しています。
その内、ホルムズ海峡経由の輸入量は92%になり、紛争の行方がミャンマーの生死を握っていると言えます。
 軍政府は3月7日から燃料不足の懸念から同一ナンバーの車両は一日おきにしか走行出来ない事に制限しました。但し、従業員送迎車両やスクールバスは除外されます。
『隔日走行制限』により、50万台以上が影響を受けます。電動車は規制対象外です。


【ロシアとミャンマーの関係】

 欧米から経済・軍事制裁を受けるミャンマーとロシアは、兵器売却や合同軍事演習等を通じて関係が急速に強化されています。2月28日の深夜ロシアの輸送機IL-76がミャンマーの首都ネピドーのエラ空軍基地に相次いで到着しました。航空燃料や軍事関連物資を運び込んだ可能性が高く週2回に亘り、物資輸送が行われていると見られます。


【民間銀行からの引き出し制限】

 銀行の現金不足の為,1回の引き出し額の上限は300万チャット(約120,500円)に制限されました。
銀行と古くから取引のある事業者も500万チャット(約200,000円)が限度とされています。
 街頭のATMでは現金補充が行われず『Kpay』や『Wave Pay』等のモバイル決済の残高を現金化し高額な手数料を要求するブローカーが暗躍しているそうです。


【為替の動向】

 3月9日現在、市中の両替商では1us$は4,095チャットです。昨年末には1us$は4,400チャットでした。
約10%程チャットが高くなっています。従って、円は0.04円/チャットになります。


【工業団地に液化天然ガス発電装置】

 2026年2月2日からヤンゴン管区は朝、9時・お昼、13時のグループと、お昼、13時から夕方17時迄のグループと、2グループに分けて、一日4時間の停電が始まりました。
 ヤンゴン管区の工業団地や公共住宅にLNG液化天然ガスから発電した電力が供給出来る事になり、単価は900チャット/kwhです。通常の家庭用と事業者向けの単価と比べると割高ですが停電する事は有りません。


*1 家庭向け料金 事業者向け料金
1~50kwh : 50チャット 5,000kwh迄 : 250チャット (約2倍)
51~100kwh : 100チャット 5,001~20,000kwh : 400チャット (約2.7倍)
101~200kwh : 150チャット 20,000kwh以上 : 500チャット (約4倍)

【お米の価格】

 米はここ数ヵ月余り値上りしておらず、5,000チャット/kg前後になっています。しかし、ミャンマー中央部の穀倉地帯は紛争地域に近く、住民は避難を余儀なくされているので、生産量が減少すると推測されるので。今後、値上がりが心配です。


【食用油の価格】

 食用油(ピーナッツ油)ピーナッツの原材料単価の値上がりにより22,000チャット/ビィス/1.65kg)に値上がりしました。


【2026年度の経済成長率】

 軍トップのミン・アウン・フライン総司令官は3月6日に2026年度のGDP(国民総生産)は19兆5,032億チャット(約7,800億円)で、経済成長率は3.4%を達成するとの予測を発表しました。


【生 活 雑 感:ヤンゴン在住-Phyiu Phyu Hlaing】

 日常生活での懸案は輸入製品が入手出来難くなった事です。特に薬です。糖尿病の叔母の薬が買えなくなりました。以前は品質の良い韓国製の薬品が入手出来ましたが、今はインド製しか入手出来ません。
 実母が服用しているEnervon-Cと言うサプリメントを2週間ぐらい前に購入した時は10個入り、1カートンで6,800チャットでした。今月も購入しましたが1カートン9,000チャットに値上がりしていました。
 現在の為替はミャンマー通貨、チャットが米ドルより高くなっていますのに、輸入材は何故値上がりしているのでしょうか? 輸入規制を厳しくしている為、諸経費が増えた結果と思います。
 輸入量を制限し。輸入規制を厳しくした為、輸入手続きに余計な労力や経費が掛かり、コストを押し上げているように思えます。特に薬品と化粧品の価格高騰が目立っています。


【編集後記】

 MTH54の入港が3週間遅れました。ヤンゴン港で積み込んだコンテナはシンガポールのチャンギー港で日本・韓国向け航路の大型コンテナ船に積み替えます。チャンギー港でコンテナを満載にして出港するのですが、ウクライナ紛争やイスラエル紛争の影響で輸送するコンテナが集まらず、荷待ちして出港が遅れたようです。6月の出港時にイラン紛争の影響が出ないよう願っています。
 ミャンマーは4月17日から正月休暇(水祭り)になり、2週間程度は一般的に工場生産がストップしますが、弊社契約企業は1週間で通常生産に入ります。3月中に発注した製品は、6月初旬には、船積みしてくれますので、7月初旬には日本の港に入港致します。
 4月水祭り前にご注文を頂きましたらこのMTH55船に積載してお届け出来ます。ご必要部材がありましたらご相談下さいませ。ヤンゴン工場に原木を確保していますので速やかな対応が可能です。


ミャンマチーク販売株式会社 臼井 成美 拝