ニコちゃん降臨❗
お坊さんが筆で書き物をする時は「硯で墨をすり、おもむろに筆をとって・・・
」というイメージでしょうか。
たしかにそういう時もありますが、筆を持つ機会が多いのは、お塔婆書きです。
お盆やお彼岸の前にはお塔婆をたくさん書きますが、 おもむろに ではなく 丁寧かつ早く が最優先されます。
私の愛用する筆は 日本の技術の粋を集めた 筆ペン!
罰当たりな と思うことなかれ。お坊さん仲間にも愛用者多数です。
天然の動物毛製の筆は微妙なタッチがだせるものですが、
使いこなす技量がなければ、猫に小判です。
私はまさに猫以下ですので、書きやすいとされる固めの筆ペンを使用となった次第です。
さらに、塔婆は板なので天然毛では摩耗がはやく筆の傷みがとても早いのです。
しかーし、ここからが一般的な使い方をしないのです。
軸に格納されたインクは使いません。
どうするかといえば、佃煮の空き瓶に墨汁を入れて
墨池代わりに使ってます。
書道用など色々な容器を使ってきましたが、使用後に蓋が密閉できる、
程よい大きさと形状など利点が多く今はこの空き瓶に落ち着きました。
筆を直すのに蓋の裏を使うのですが、その時の写真が上記です。
「あっニコちゃんだー」
ずっと同じ姿勢で黙々と書いているとボーっとしたり、イライラしたり。
蓋の裏に偶然あらわれたニコちゃんに癒され
お陰で「さあ、がんばるぞー」と気分転換できました。
その効果も5分後には消えていましたが・・・・。