赤い熨斗でお布施 これが正解のわけとは
何か変。
お布施が赤熨斗なんて。
仏事は不祝儀だから白黒でしょ。
間違っちゃったんでしょ。
などなど、色々なご感想が聞こえて聞こえてきそうですね。
しかし、間違いではなく、ある意味「大正解」なのです。
これはOさんのお墓が完成し、お魂入れ(開眼)の法要をした時に
頂戴したお布施です。
お墓は石塔とも言いまして、オリジナルは五重塔などの仏塔です。
何のために建てるかといえば「供養」のため。
お寺では供養、供養、とよく言いますが何かモヤモヤ~として
よくわかりませんね。
そこで 供養を「おもてなし」と読み替えてください。
ご先祖様の供養を ご先祖様のおもてなし と。
仏塔(お墓)の魂入れはOさんがホスト(主催者)となって開催した、
ご先祖様をメインゲストとしてお迎えしての仏塔(お墓)の落成記念パーティーです。
そのイベントに際して徳を積む仏道修行の一環が布施行となります。
お布施=お経料 サービスの対価的なイメージがありますよね。
本来のお布施は「私に布施という修行をさせてください」ということで
するもので、支払うものでは無く、させていただくものなのです。
布施は別名「喜捨 きしゃ」といって 喜んで捨てる ものとされます。
喜んで捨てるその気持に熨斗をつけるのなら 白黒or紅白。
紅白ですよね。
なので、布施は本来喜んで行うものなので紅白の熨斗が正解。
法話でこのようなお話をした後に紅白の熨斗袋でお布施を頂戴することはあっても、初めての方から頂戴したことはありませんでした。
どのようなお気持ちでなさった事かはわかりませんがとても有り難いことです。
ちなみに
お墓には建立者としてのOさんのお名前はもちろんのこと
奥様、お子さま夫妻、お孫さんの名前まで彫ってありました。