君と出会えて本当によかった ありがとう
最近は「ペットは家族の一員」「コンパニオンアニマル」など
と呼ばれ、ひと昔前のペットのイメージから離れ、家族の一員と
認識されるご家庭が増えてきました。
数年前、あるハウスメーカーさんのおもしろいCMがありました。
新築工事の様子を見に来た施工主一家が飼っているペットの犬(犬の着ぐるみを着た織田裕二さん)に向かってムツゴロウさんこと畑正憲さん扮する大工の棟梁が言うのです。
「おまえにも良い小屋作ってやるから」
必死で首を振る織田裕二さん。
半世紀前なら 「何が言いたいの?」「何かおもしろい?」 だったのでしょうね。
時代ですね。
現在、犬小屋で飼われる犬は少数派。 家族と一緒に屋内で生活するのが当たり前ですから。
そんな家族の一員が亡くなると悲しみは深く相当なショックを受け、
ペットロス状態になることも珍しくはありません。
ペットとの別れを人と同じように供養したいというのは 自然な感情なのです。
「ペットが亡くなったくらいで」とおっしゃる方もおられますが
当事者にとっては家族なのです。
室内で共に生活をすれば、物理的距離が非常に近くなり、 命と命の触れ合いも密になりさらに近親感が増します。
「不謹慎ですが、遠くの親せきが亡くなるより悲しいです」と 心情を吐露する方もあります。
どの家で飼われてもいいのに、我が家に来てくれた命。
命と命の出会いめぐり逢いはご縁なのです。
袖振り合うも他生の縁
今のご縁ばかりではなく、遠い過去から深い縁があって
また出会った命。
夫婦、親子、友人、はたまた喧嘩相手。
ご縁は過去、現在、未来と延々と続くものです。
過去の結果が現在出来していることの原因となり、
現在の結果が未来の原因となる。
お経にはこのようなことが説かれています。
とても当たり前のことなのですがその因果関係が
理解できない私たちなのです。
それを「不思議」といいます。
思議できないことなのです。
そのまま受け止め、
ありがたい 有り難い ありがとう
と再び出会った命に感謝の気持ちを伝えるのが
供養です。