「初めてお参りに来ました」
帰宅して、本堂に行くと三方の上にお菓子とメモがありました。
「あぁ、水子さんのお参りに来られたんだな」。
メモに鈴木○○とあり、ご夫婦のようです。
寺では水子供養をなさった方に法要前にお話をします。
これからが大切ですよ。
今、仏さまの世界でお子さま(水子さん)はお釈迦さまと日蓮大聖人さまに守っていただいているのですから、お父さんとお母さんとして『子供がお世話になっております。これからもよろしくお願いいたします。』と時々はご挨拶、お礼、お願いにきてください。
その時にはメモにお名前を書いてください。
お名前を読み上げて翌朝のお勤めでご供養します。
とお話しをいたします。
ご供養は1回すればお終いではないのです。お子さまとのご縁はズーッと続きます。水子さん仏さまのことをしっかり理解なさった方は必ずお参りを続けてくださいます。
水子さんのご供養時にはお経の前に丁寧に水子さんのこと、供養のこと、お経のこと、お釈迦さま日蓮大聖人さまのことをお話します。
先日、これからご供養をされるご夫婦に水子さんのお話をしていると、インターフォンも鳴らさず玄関からペアが入ってきて本堂で「南無妙法蓮華経」とお唱えになってお参りされることがありました。
ご夫婦はちょっとビックリされたご様子。
「お参りの方です。『何か月か前の私たちみたい』と思っていますよ。お参りは予約もインターフォンも不要です。思い出したときにご自由にお参りしてください」と話すと安心されたご様子でした。
話はそれますが、お参りに予約や呼び鈴は不要だと思うのです。どの
神社仏閣でも。
ご住職にお願いがある、法事の予約をしたい、など寺の人に会わねば用が足りないことなら、当然、対面でお話しをしなくてはなりません。しかしお参りはご本尊へのご挨拶ですから原則的に寺の人に断りを入れる必要はない、と思います。
例えば、明治神宮や成田山、鎌倉の八幡宮などで「お参りにきました。いいですか」などと断りを入れません。
さて、本題
妻に三方のお菓子のことを聞くと「初めてお参りに来たご夫婦さんです。まだお経ご供養をしたことはないそうですよ。」と。
リピートではなく「初めてのお参り」でした。
初めてのお参りも、リピーターさんも、大歓迎です。
必ず「南無妙法蓮華経」とお題目をお唱えください。
合掌して「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えることが日蓮宗のお参りですから。